スターアライアンスのマイル貯め方ガイド【ANAカードを使い倒せ】

アライアンスとは、航空会社間の連合組織のことで、「スターアライアンス」「ワンワールド」「スカイチーム」という3大アライアンスが中心となっています。

なかでもスターアライアンスはANAが加盟しており、ANAマイルを貯めることでスターアライアンス加盟航空会社の特典航空券やアップグレード特典を利用できるのが魅力。

そこで本記事ではスターアライアンスのマイルの貯め方や貯めるメリットを大公開します。

旅行好きなら見逃せない、スターアライアンスのマイル活用術をマスターして、お得な旅行を実現しましょう。

スターアライアンスのマイルを貯めるメリット

3大アライアンスのなかでも、スターアライアンスのマイルを貯めることは特におすすめ。

通常、航空会社のマイルはその会社の便でしか使用できませんが、スターアライアンス加盟航空会社なら相互にマイルの利用が可能です。

マイルを貯めることで、世界中の航空会社を自由に組み合わせて旅行できます。

スターアライアンスのマイルを貯めるメリットとしては、主に以下3つが挙げられます。

世界最大の航空アライアンス

スターアライアンスは、最も加盟航空会社が多い、世界最大の航空アライアンスです。

他アライアンスと比較しても、その差は歴然。

アライアンス名	加盟航空会社数
スターアライアンス	25社
ワンワールド	15社
スカイチーム	19社

世界の各地域バランスよく多くの航空会社が参加していて、特に北米やアジア路線が強いことが特徴です。

マイルを利用した特典航空券で、世界中のほぼすべての地域へアクセスすることが可能になっています。

航空券発券に必要なコストが低い

マイルを貯めて、特典航空券と交換する際、ネックとなるのが燃油サーチャージ代。

苦労して貯めたマイルなのに、燃油サーチャージなどの追加料金が高すぎて、頭を抱えている人も多いでしょう。

スターアライアンスに加盟する航空会社は、燃油サーチャージがかからない航空会社も多く、特典航空券の発券コストを低く抑えられます。

航空会社名	燃油サーチャージ
シンガポール航空	無料
ニュージーランド航空	無料
LOTポーランド航空	少額
エチオピア航空	少額

またエアチャイナやシンガポール航空を筆頭に、そもそもの航空券代金が安い航空会社も多く存在します。

フライトでマイルを貯めるのはもちろん、上級会員の恩恵も受けやすい点が強みです。

マイルが貯めやすい

スターアライアンス全体のマイレージプログラムはないため、マイルを貯めるには加盟航空会社が提供するプログラムに入会する必要があります。

また、スターアライアンス加盟航空会社間ではマイルの相互積算が可能。

どの航空会社に搭乗してもメインのマイルプログラムにマイルを貯められます。

ANAマイレージクラブに入会しておけば、シンガポール航空やユナイテッド航空に搭乗した際でもANAマイルとして積算できます。

スターアライアンスのマイルはANAで貯めよう

スターアライアンスのマイルはANAマイルで貯めるのがベストです。

日本在住者にとってはマイルの貯めやすさ・使いやすさの両面でANAマイルが最適でしょう。

また、フライト以外でもマイルを貯める手段が豊富にあるため、陸マイラーにも、うってつけです。

ここでは、ANAマイルで貯める具体的なメリットを詳しく解説していきます。

ANAカードの利用で効率よくマイルが貯まる

ANAカードを利用することで、日常の支払いをすべてマイル獲得の機会に変えられます。

また、ANAの提携サービスは非常に充実しており、日常生活のさまざまなシーンでマイルを獲得可能です。

ANAカードは種類も豊富で、若年層向けに年会費無料のカードもあります。

自分自身の身分や収入など、状況に合わせて好みにあったカードを選択できますよ。

【解説】ANAカードの活用術

ANAカードをどのように活用すればマイルを最大限貯められるのか、その方法をANAマイラーの筆者が解説します。

結論から申し上げると、カードの入会キャンペーンが狙い目です。

今、JCBではアツいキャンペーンが実施中で、入会とカード利用額に応じて最大116,000マイル相当が獲得可能。

116,000マイル相当の獲得が狙えるカードは、ANA JCBワイドゴールドカードやソラチカゴールドカードなどが挙げられます。

上記のマイル数があれば、特典航空券の交換によって、ビジネスクラスでの海外旅行も手が届く水準です。

日本発着便が予約しやすい

ANAは日本で最大級のネットワークを持つ航空会社なので、便数も多く希望日程での旅行を実現しやすいです。

またホームページも使いやすく、空席照会や特典航空券の検索・予約もスムーズに行えるのが魅力。

特典航空券の予約では、「空席待ち」機能や、ANA便と他のスターアライアンス加盟航空会社の便を組み合わせた検索機能も充実しています。

特に国内線特典航空券は、繁忙期を避ければかなりの確率で予約が可能です。

提携航空会社の特典航空券を活用しよう

ANAマイルでは、ANA便だけでなくスターアライアンス加盟航空会社や提携航空会社の特典航空券も予約できます。

以下で、東京-バンコクの特典航空券（往復）の必要マイル数をまとめました。

	エコノミークラス	ビジネスクラス
ANA直行便	30,000～50,000マイル	80,000～95,000マイル
提携航空会社便 （タイ国際航空など）	35,000マイル	60,000マイル

ANA直行便は搭乗日のシーズンによって必要マイル数が異なる一方、提携航空会社はどの時期でも同じマイル数で特典航空券と交換可能です。

また、2025年6月24日からANA国際線特典航空券の必要マイル数の改定により、ほとんどの区間で値上げとなりました。

一方で提携航空会社の特典航空券は必要マイル数が据え置きなので、これまで以上に提携航空会社のほうが実質的なお得度が高まっています。

安心安全のサポート体制

ANAは日本の航空会社として、日本語でのサポート体制が充実しています。

マイル口座の管理、特典航空券の予約変更、トラブル時の対応など、すべて日本語で対応してもらえるため、安心してマイルを利用できますね。

予約便が欠航した場合でも、他交通機関への振り替えやお見舞金の支給など迅速な対応が受けられます。

海外の航空会社では言語の壁があることも多いため、この点でANAマイルは大きなアドバンテージを持っています。

スターアライアンス他社マイルを貯めるのはアリ？

スターアライアンス加盟航空会社の中では、ユナイテッド航空のマイルサービス「マイレージプラス」も人気があります。

	ANAマイル	マイレージプラス
マイル有効期限	36ヶ月	無期限
国内線必要マイル数（片道） 2025年6月現在	6,000～13,000マイル	6,000～9,500マイル
特典航空券の変更	3,000マイル	無料
特典航空券の発券	2親等以内の家族	制限なし
燃油サーチャージ	必要（ANA便）	不要（ユナイテッド航空便）

しかし、日本在住者にとってはANAマイルの方が圧倒的に使いやすいというのが実情です。

またユナイテッド航空は国内線特典航空券の必要マイル数が少ない点が強みでしたが、近年ハイペースで改悪傾向。

特典航空券の必要マイル数、日本語サポート、マイルの貯めやすさを総合的に考慮すると、ANAマイルが最適な選択と言えるでしょう。

マイルの貯めやすいおすすめANAカード3選

スターアライアンスのマイルを効率的に貯めるには、ANAカードの活用が必須です。

ANAカードには様々な種類がありますが、その中でも特にマイルが貯めやすく、コストパフォーマンスに優れたおすすめの3枚をご紹介します。

年会費や還元率、付帯特典を比較して、自分のライフスタイルに最適な1枚を見つけましょう。

ANA JCBワイドゴールドカード

年会費（税込）	15,400円
還元率	1％
航空券の購入	2％相当
搭乗ボーナス	25％
継続ボーナス	2,000マイル
付帯保険	海外旅行：1億円 国内航空：5,000万円 国内旅行：5,000万円
申し込める年齢	20歳以上

ANA JCBワイドゴールドカードは、マイルが貯まりやすく、上級会員を目指す人におすすめのカードです。

還元率が1％と高く、一度の搭乗で25％ものボーナスマイルがもらえます。

ハワイ・国内の主要空港ラウンジが無料、充実した付帯保険といったゴールド特典も付いてくるため、飛行機移動が多い人に最適です。

将来的に上級会員用カードの「スーパーフライヤーズカード」に切り替えられ、発行しておけば、切り替え時に改めて審査を受けなくて済みます。

ANA JCB 一般カード

年会費（税込）	2,200円
還元率	0.5％
航空券の購入	1.5％相当
搭乗ボーナス	10％
継続ボーナス	1,000マイル
付帯保険	海外旅行：最高1,000万 国内航空：最高1,000万
申し込める年齢	18歳以上

ANA JCB 一般カードは年会費が安く、搭乗が少ない人や気軽に持ちたい人に最適でコスパ抜群のカードです。

入会キャンペーンでは、最大18,000マイル相当を獲得可能。

オプションで年間5,500円（税込）を払えばマイルへの交換率が2倍になるので、上級カードよりも安い年会費でマイルをたくさん貯めたい人におすすめです。

初めてANAカードを発行する際にも最適な1枚と言えます。

ANA JCBカード（学生用）

年会費（税込）	在学期間中無料
還元率	1％
搭乗ボーナス	10％
継続ボーナス	1,000マイル
付帯保険	海外旅行：最高1,000万 国内旅行：最高1,000万（搭乗中のみ）
申し込める年齢	18歳以上

ANAカード（学生用）JCBカードは学生向けのカードで、在学中は年会費無料で使えます。

本カードの最大のメリットは、交換率が2倍になる「10マイルコース」が無料になる点。

通常なら5,500円（税込）必要なので、学生の間に貯まったポイントは卒業までに交換を済ませておきましょう。

卒業時に一般カードに切り替えで2,000マイルもらえるため、学生の間に発行して、社会人になったら切り替えがおすすめです。

スターアライアンスの上級会員とは

スターアライアンスには共通の上級会員制度があり、どの加盟航空会社でも同等の特典を受けられます。

上級会員になれば、世界中の空港で特別な待遇を受けられるため、頻繁に飛行機を利用する方には非常に魅力的な制度です。

スターアライアンスの上級会員になる条件は、スターアライアンス加盟会社の上級会員になること。

ANAであれば「ANAマイレージクラブ」のブロンズメンバー以上になると、スターアライアンスの上級会員と同じ資格を得られます。

上級会員になるメリット

スターアライアンス上級会員にはシルバーとゴールドの2種類のランクが存在します。

上級会員になることで、25社すべての航空会社で以下のような特典を受けられます。

特典内容	シルバー会員	ゴールド会員
ラウンジ利用	－	◎
優先チェックイン	－	◎
手荷物優遇	－	＋20kg
優先空席待ち	◎	◎

シルバー会員はメリットが少ないですが、ゴールド会員は充実したサービス内容となっています。

特に航空会社ラウンジの無料利用は大きなメリットで、世界中の空港で快適な待ち時間を過ごせますよ。

航空会社ラウンジはゴールドカードなどで入室できるカードラウンジよりも空間が広く、サービスも充実しているので非常に魅力的です。

上級会員になる方法は？

今回はANAで上級会員になる方法を紹介します。

サービスの手厚いスターアライアンスゴールド会員を目指す場合は、ANAでプラチナ会員のステータスに到達する必要があります。

プラチナ会員以上になるには、マイルとは別に貯まる「プレミアムポイント」が判定材料となります。

ANA会員ステータス	必要プレミアムポイント	スターアライアンス特典
ブロンズサービス	30,000ポイント	シルバー会員
プラチナサービス	50,000ポイント	ゴールド会員
ダイヤモンドサービス	100,000ポイント	ゴールド会員

プラチナ会員資格を一度獲得すれば、専用のANAカード「スーパーフライヤーズカード」を保有することで、上級スタータス資格を半永久的に維持が可能。

ANAで上級会員になる具体的な方法については、以下の記事で実際のANA上級会員が体験談をもとに解説しています。

【まとめ】ANAカードを活用してスターアライアンスのマイルを貯めよう

スターアライアンスのマイルを貯めるメリットとANAでの効率的な貯め方について解説してきました。

最後にこの記事の重要なポイントを3つにまとめます。

スターアライアンスのマイルを貯めることで、世界中への旅行がより身近で快適になります。

特にANAカードを活用すれば、飛行機に乗らなくても日常生活でマイルを効率的に貯めることが可能です。

今回紹介したANAカードの入会キャンペーンを活用して、まずはマイルを貯めることから始めてみませんか。