20代以下限定の「ANA JCB CARD FIRST」がアツい！最強のワケと注意点を本音解説

全日空（ANA）は2025年1月、年会費無料クレジットカード「ANA JCB CARD FIRST」の募集を開始しました。

学生を除く18歳〜29歳だけが入会でき、これまで同ポジションだった「ANA JCBカード ZERO」からのリニューアル券面となります。

そこで気になるのは申し込むべきかですが、正直なところANA上級会員である私としても、「これは作りたい！」と思えるほど発行価値アリです。

この記事では旅行好き目線で感じたANA JCB CARD FIRSTの魅力を、発行前に知っておきたい注意点とともに解説します。

ANA JCB CARD FIRSTとはどんなカード？

カード名	ANA JCB CARD FIRST
カード詳細URL	詳細を見る（公式サイトへ）
国際ブランド	JCB
年会費	無料（本会員・家族会員）
入会資格	18歳以上29歳以下 学生不可
入会・継続ボーナスマイル	3,000マイル
利用ボーナスマイル	5,000マイル※
搭乗ボーナスマイル	10%
付帯保険	【海外】海外ショッピングガード保険：最高100万円

ANA JCB CARD FIRSTはJCBが発行するANAカードの一種で、2025年1月16日より募集を開始しました。

特に重要なのが発行できる対象者制限で、申し込めるのは学生を除いた18歳から29歳までの若年層だけ。

これまでも29歳以下が対象の「ANA JCBカード ZERO」は存在しましたが、デザインやマイル関連の特典を大幅改善する形でリニューアルされました。

【比較】ANA JCB CARD FIRSTと既存ANA JCBカード ZEROの違い

ANA JCB CARD FIRSTは従来のANA JCBカード ZEROと比べて、何が変化したのか表にまとめました。

項目	ANA JCB CARD FIRST	ANA JCBカード ZERO【申込終了】	ANA JCB一般カード
入会資格	18歳以上（学生不可）29歳以下 本人または配偶者に安定継続収入あり	18歳以上（学生不可）29歳以下 本人または配偶者に安定継続収入あり	18歳以上（学生不可） 本人または配偶者に安定継続収入あり
年会費	無料（5年間）	無料（5年間）	2,200円（税込） 初年度年会費無料
マイル還元率	1.0%	0.5%	0.5%
入会・継続ボーナスマイル	3,000マイル	なし	1,000マイル
利用ボーナスマイル	5,000円※	なし	なし
搭乗ボーナスマイル	10%	なし	10%
旅行傷害保険	なし	なし	【海外】最高1,000万円

付帯特典や還元率としては、変更のなかった旅行傷害保険を除いてANA JCB CARD FIRSTが最も充実しています。

ボーナスマイルは全項目にて新規設定されたことで、より効率的にマイルを貯めやすくなりました。

ANA JCB CARD FIRSTの発行から5年経過するとどうなる？

ANA JCB CARD FIRSTはカード有効期限が5年間です。

5年後のカード初回有効期限が到来すると、自動で「ANA JCB一般カード」に切り替わります。

通常はANA JCB一般カードに申し込むと初年度は年会費0円ですが、5年経過後の切り替え時は初年度から年会費がかかるので覚えておきましょう。

ANA JCB CARD FIRSTが29歳以下に最強すぎる理由

発行対象となる29歳以下の人にとって、ANA JCB CARD FIRSTがおすすめな理由は以下のとおりです。

上記はANA JCBカード ZEROからのリニューアルで生まれたメリットで、ANA JCB一般カードと比べた魅力も含めると実際まだまだあります。

ここではマイルを使って旅行するなら最強すぎる、3つの理由に絞って見ていきましょう。

持っているだけで毎年3,000マイルもらえる

一般的な「ANA JCB一般カード」では入会・継続ボーナスマイルが1,000マイルですが、ANA JCB CARD FIRSTは3倍の3,000マイルです。

極論カードさえ持っていれば、クレカを全く使わなくても毎年3,000マイル、つまり5年間で最大15,000マイルもらえます。

ANAマイルは基本的に「1マイル=1円」の扱いですが、貯めたマイルを特典航空券に交換すれば、その価値は2倍から10倍近くまでアップすることも。

もはやANA JCB CARD FIRSTを持っているだけで儲かってしまう、とにかくお得なクレジットカードなのです。

毎年ボーナスマイルで海外旅行に行ける

使わなくてもお得なANA JCB CARD FIRSTですが、クレカ利用をすればボーナスマイルだけで海外旅行に毎年行けます。

どういうことか理解するために、改めてボーナスマイルの条件を確認しましょう。

毎年100万円以上の利用でもらえる5,000マイルと、通常のマイル還元で貯まった数を合算すると毎年18,000マイル相当が貯まります。

18,000マイルで旅行できる行き先例

例えば18,000マイルあった場合、旅行できる行き先の一例をまとめました。

国際線と国内線にて、それぞれ往復の必要マイル数を確認してみましょう。
※国内線は1区間（片道）での予約も可

海外旅行であれば、なんと年末年始やお盆のハイシーズンを含めて韓国ソウルに行けます。

実は国内旅行の特典航空券と近場海外の特典航空券は、マイル数自体ほとんど変わりません。

航空券の高さで諦めていた海外旅行も、ANA JCB CARD FIRSTがあれば快適なANA便利用で毎年叶えられるチャンスです。

マイル還元率がゴールドカード並み

従来のANA JCBカード ZEROから改善されたポイントとして、マイル還元率が2倍の1.0%に引き上げられました。

通常券面のANA JCB一般カードでさえ基本マイル還元率は0.5%と聞けば、いかにANA JCB CARD FIRSTが高還元か実感できるでしょう。

年会費15,400円（税込）の「ANA JCB ワイド ゴールドカード」はマイル還元率1.0%なので、同等レベルの価値を発揮できるクレカと言えます。

マイル還元率が高ければ、ふだんの買い物でどんどんANAマイルを貯まりますし、メインカードとしての利用も十分アリですよ。

【5月31日まで】キャンペーンで最大35,200マイル相当ゲットのチャンス！

ANA JCB CARD FIRSTは募集開始記念の「新規入会キャンペーン」を2025年5月31日まで開催中ですが、これが特に凄いです。

年間18,000マイル相当がもらえる通常のクレカ特典に加え、新規入会キャンペーンとして最大17,200マイル相当がもらえます。

特典を得るためには以下「3つの条件」を達成したうえで、特典対象となるカード利用額を満たすだけです。

特典は2つ実施されているので、それぞれ確認していきましょう。

【特典①】抽選で250人に7,200円相当のポイントプレゼント

対象期間中に新規入会し、3つの条件を達成したカードにて利用対象期間で50万円（税込）以上利用した本会員に抽選で250人へ2,400 Oki Dokiポイント（7,200マイル相当）がプレゼントされます。

JCB主催のキャンペーンなのでOki Dokiポイントのプレゼントですが、手動にてマイル交換すれば7,200マイル相当の価値です。

カード入会期間	2025年1月16日（木）～2025年5月31日（土）JCBお申し込み受付分 （2025年1月16日（木）～2025年6月30日（月）カード発行分）まで
カード利用対象期間 MyJCBログイン期間 参加登録期間	2025年1月16日（木）～2025年6月30日（月）
ポイントプレゼント時期	2025年9月末（予定）

条件となる利用金額が50万円で若干高めですが、早めに申し込んでおけば社会人にとって十分達成は可能。

むしろ利用金額が高めだからこそ、抽選であっても条件を達成していれば当選確率も高いかもしれませんね。

【特典②】期間内に10万円（税込）以上の利用で10,000マイルプレゼント

対象期間中に新規入会し、3つの条件を達成したカードにて、カード利用対象期間内に10万円（税込）以上利用をした本会員に10,000マイルがプレゼントされます。

こちらは対象者全員が10,000マイルをゲットできるANA主催キャンペーンなので、特に必見ですね。

10万円ならメインカードとして使えば1〜2ヶ月での達成も容易ですし、マイルのプレゼント額も大きいので見逃せません。

注意点として、プレゼントされた10,000マイルは精算月より有効期限が12ヶ月後と短いので、早めに使うようにしましょう。

35,200マイル貯まればビジネスクラスでの海外旅行も実現！

もしキャンペーンの抽選にも当選して35,200マイルを獲得できた場合、旅行の選択肢が大きく広がります。

なんとビジネスクラスに乗って海外旅行へ出掛けることも可能なので、確認してみましょう。

韓国や中華圏へのビジネスクラス旅行はもちろん、実はハワイへの特典航空券も35,000マイルで取れます。

もちろん、期間限定キャンペーンの抽選に当たらなくても、マイルを2年分貯めれば誰でも実現可能です。

ANA JCB CARD FIRSTを発行する上での注意点

ANA JCB CARD FIRST自体は非常にポテンシャルの高いクレカですが、注意点も判明しました。

ズバリ、申し込み前に知っておきたい点は以下の5つ。

注意点は多いですが、ANAヘビーユーザーの私だからこそ感じたマニアックなデメリットが多数です。

気になったポイントだけ、それぞれ確認しておきましょう。

ボーナスマイルの精算時期がバラバラ

ANA JCB CARD FIRSTで毎年もらえるボーナスマイルですが、精算時期が以下のように異なります。

特に注意したいのが利用ボーナスマイルの精算時期でして、達成年の翌年ではなく翌々年の2月末頃とかなり遅いです。

そのため、利用ボーナスマイル込みで特典航空券の発券を目指している人は、その年からいきなり旅行できないので注意しましょう。

JCBブランドの他ANAカードを持っていると発行できない

すでにJCBブランドのANAカードを持っていてANA JCB CARD FIRSTの発行を検討している人は、保有中のANAカードから切り替える形になります。

例えば「ANA JCBワイドゴールドカード」を保有している場合、持っているANA JCBワイドゴールドカードは一度解約しないといけません。

特にスーパーフライヤーズ会員でSFCカードをJCBで発行している方は、ANA JCB CARD FIRSTへの切り替え時ミスでSFCの権利を落とすリスクが怖いです。

先にSFCカードをVisaなど他ブランドに切り替えておき、新しいSFCカードが手元に届いたうえで申し込みましょう。

旅行傷害保険がない

ANA JCB CARD FIRSTはリニューアル後も旅行傷害保険が付帯しなかったため、他のクレカで補う必要があります。

ANAカードは基本的に一般カードでも海外旅行傷害保険があるので、唯一のデメリットと言えそうです。

旅行保険付帯の年会費無料クレカを検討しているなら、海外旅行保険の最大補償額が高い「エポスカード」を作ってみましょう。

海外旅行保険が付帯したカードをもっと知りたい人は、「海外旅行保険付きの定番クレジットカードを比較」の記事を要チェックです。

ANA JCBカード ZERO利用者はカード有効期限が延長されない

従来のANA JCBカード ZEROを持っていた人も、今回のリニューアルで改善されたANA JCB CARD FIRSTとしての商品性が適用されます。

ただし、クレカ券面は紛失時を除いて現在のカードを利用するため、「新たに2025年から5年間使える！」ということはありません。

もともとANA JCBカード ZEROを保有していた人には残念ですが、ぜひ有効期間までANA JCB CARD FIRSTとしての恩恵を受けましょう。

SFC修行には不向き

ANA JCB CARD FIRSTは還元率も高いことから、「SFC修行のお供に発行したい」と考える方もいるかもしれません。

ただ、ANA JCB CARD FIRSTは年齢制限のあるクレカということで、SFCカードへの切り替えが不可能です。

そのため、修行後にSFCカードを発行するのであれば、別カードブランドの「ANA VISAワイドカード」など、切り替え可能なカードも持っておきましょう。

SFC修行の詳細は、ANA上級会員の私が監修した「ANAマイル修行でSFC上級会員をゲットする方法」をご覧ください。

【まとめ】ANA JCB CARD FIRSTでコスパよくマイルを貯め尽くそう

ANA JCB CARD FIRSTの魅力や、発行前に知っておきたい注意点を解説してきました。

本記事で特に重要なポイントを3つまとめます。

海外を含めて旅行に興味を持つ若者が年々減っているというニュースも多いため、ANAとしてはマイルが圧倒的に貯まりやすいANA JCB CARD FIRSTを作ることで旅行喚起に繋げたい意図があるでしょう。

それゆえ旅行好きの私から見ても、年会費無料でここまでマイルが貯まりやすいクレカは激アツ。

ANA JCB CARD FIRSTを発行するか迷っている29歳以下の人は、ぜひこの機会に申し込んでみてくださいね。