東証プライムに上場する株式会社ビジョンの提供するWorld eSIMを、中国旅行にて使ってみました。
同社は海外Wi-Fiレンタルサービス「グローバルWiFi」にて有名ですが、eSIMの使い勝手はどうか気になるはず。
また、ラインなどのサービス利用が制限される中国では、World eSIMでの接続でラインやGoogleを問題なく使えるか不安ですよね。
本記事では中国でのWorld eSIM利用について、実際の体験談をもとに利用はアリなのか解説します。
World eSIMは中国でラインが使える!Googleや他のSNSはどう?

利用プラン | 中国 eSIM 1日1GB 3日 |
---|---|
料金 | 1,554円(税込) |
ネットワーク | 中国移動(チャイナ・モバイル) |
通信規格 | 4Gまたは5G |
利用端末 | iPhone SE(第2世代) |
利用時期 | 2025年3月 |
利用地(中国) | 山西省太原市、河南省洛陽市、北京市、上海市など |
結論、World eSIMを使うことで、中国でも問題なくラインが使えます。
実際に中国・山西省にてLINEのメッセージをテストで送ってみたところ、日本と同様にスムーズな受信ができました。

もちろん、メッセージの送信やLINE電話もOKだワン!
日本の定番Webサービス・アプリ接続調査結果


今回、中国では通常接続が遮断されているライン以外のサービスでも繋がるか試した結果は以下のとおり。
サービス名 | 中国での接続 |
---|---|
LINE | 〇 |
〇 | |
Google マップ | △(接続は可能、利用は不向き) |
Yahoo! JAPAN | 〇 |
YouTube | 〇 |
〇 | |
X(旧Twitter) | 〇 |
〇 | |
TikTok※ | 〇 |
メルカリ | 〇 |
基本的にどのサービスもWorld eSIM経由での接続が可能で、日本と同じようにネットサービスが使えます。
Googleマップは地図データ自体が不足!現地の地図アプリを使おう
ただし、Google マップはWorld eSIMのかかわらず中国本土の地図データ確認に不向きです。
接続自体は行えますが、中国本土における地図データの精度が非常に悪くて使い物になりません。





中国にて、日本など他国の地図を調べるなら問題ないワン!
そもそも日本からGoogleマップで中国の地図をチェックしても精度の低さは変わらないので、こればかりは仕方ありません。
中国本土における地図を見たい人は、高徳地図のような中国向け地図アプリをインストールして確認しましょう。
中国のWorld eSIM利用レビュー


結論、World eSIMは中国でトラブルなく使えました。
実際に私は以下のネット環境も利用経験がありますが、やはりeSIMのほうが持ち物は減って便利です。
- WiFiルーターの「グローバルWiFi」
- Amazonで買えるチャイナユニコム(中国聯通)の現物SIM



WiFiルーターは充電や起動の手間がかかるし、現物SIMは小さいから入れ替え時の紛失が怖いワン!
World eSIMを使ってみた具体的な感想については、以下のとおり。
- 中国内陸部や高鉄でも使える
- ネット回線速度をチェック
- 1日単位から利用できる
- eSIMの設定にはWi-Fi環境探しが必要
- 外資系eSIMサービスよりは価格が高め
- 他社のeSIMサービスより接続が簡単だった
- モバイルWi-Fi大手サービスが提供しており安心
中国内陸部や高鉄でも使える
今回は中国内陸部の山西省や河南省といった内陸地域をメインに使用しましたが、ネット環境は途切れることなく使えました。
高鉄(高速鉄道)の乗車中はトンネル内だと接続が重くなりますが、それは日本でも起こる事象なので許容範囲です。



地下鉄や建物の中でも、安定してネット環境が使えるワン!
ネット回線速度をチェック


今回の中国旅行でWorld eSIMのネット回線速度を試したところ、以下のような結果になりました。
- 都市部(北京市)
- 9〜10Mbps
- 内陸部(太原市)
- 5〜6Mbps
正直なところ、「YouTubeがサクサク見れる!」「Webページがすぐ読み込める!」ということはなく、1〜2秒ほどの読み込み時間は発生しました。
とはいえLINE使用やアリペイ等のQR決済において支障は出ず、不満には感じないレベルなので問題ありません。



中国での利用だと、日本ほどの通信速度は出づらいワン!
基本的に、用途別の推奨速度としては以下のように言われています。
- LINE
- 1Mbps
- Webサイト
- 1〜10Mbps
- SNS
- 3〜10Mbps
- 動画視聴
- 5〜20Mbps
- オンライン会議
- 20〜30Mbps
無制限プラン以外の契約であれば、データ容量の上限もあるのでYouTube等の動画視聴なるべく避けるのが良いでしょう。
1日単位から利用できる
World eSIMは販売されているプランが非常に充実しており、旅行日数に応じてピッタリの選択肢が見つけやすいです。
具体的に、中国eSIMの場合は以下のプランが展開されています。
- 無制限3日
- 2,950円
- 無制限5日
- 4,650円
- 無制限7日
- 5,950円
- 無制限10日
- 8,250円
- 無制限15日
- 11,650円
- 500MB 1日
- 667円
- 5GB 30日
- 2,900円
- 10GB 30日
- 5,580円
- 50GB 30日
- 13,800円
- 1GB/日 3日
- 1,554円
- 1GB/日 5日
- 2,294円
- 1GB/日 7日
- 3,478円
- 1GB/日 10日
- 4,070円
- 1GB/日 30日
- 10,138円
- 2GB/日 10日
- 6,142円
- 2GB/日 30日
- 15,540円
私は今回3日間の中国滞在で、現地でのQR決済や地図閲覧が主な用途だったため「デイパスプラン 1GB/日 3日」を契約しました。



実質1日あたり518円だから、3日の使用なら最安のプランだワン!
eSIMの設定にはWi-Fi環境探しが必要


World eSIMに限らずeSIM自体の特徴ですが、初期設定には安定したインターネット接続が必要となります。
そのため、中国に入国したら現地のWi-Fiにアクセスするのがマストです。



モバイルWiFiルーターや現物SIMなら、ネット環境不要で接続できるワン!
とはいえ空路入国であれば、基本的に空港の無料Wi-Fiが備わっているので、ターミナル内で設定すれば問題ありません。
今回は北京首都空港のWi-Fiに接続してアクティベートを行い、2分ほどでWorld eSIMのネットが使えるようになりました。
外資系eSIMサービスよりは価格が高め
eSIMサービスはWorld eSIM以外にも数多くの業者が提供していますが、外資系サービスと比べると料金は高めです。
実際に有名な外資系eSIMサービス大手「Trip.com・kkday・Global YO・Airalo」と料金を比較しました。



3日間の旅行で、1日1GB使いたい場合を想定したワン!
サービス名 | 1日あたり換算料金 | プラン | 料金 |
---|---|---|---|
World eSIM | 518円/日 | 1GB/日 3日(デイパスプラン) | 1,554円 |
Trip.com | 87円/日 | 1GB/日 3日 | 260円 |
kkday | 269円/日 | 3GB 3日 | 808円 |
GLOBAL YO | 270円/日 | 3GB 15日 | 5.39米ドル |
Airalo | 578円/日 | 3GB 30日 | 11.5米ドル |
このように、外資系のeSIMサービスと比べると料金は高めになってしまいます。
とはいえ「海外のeSIM利用は何かと不安…」という人には、安心を買う意味でもWorld eSIMを選ぶのはアリですね。
日系eSIMサービスと比べるとWorld eSIMは安い!
外資系のeSIMサービスよりは高めのWorld eSIMですが、実は日系の他サービスと比べれば料金が最安レベルです。
先ほど同様に3日間の旅行で1日1GB使いたい場合を想定し、以下にて比較しました。
サービス名 | 1日あたり換算料金 | プラン | 料金 |
---|---|---|---|
World eSIM | 518円/日 | 1GB/日 3日(デイパスプラン) | 1,554円 |
eSIM-san | 539円/日 | 1GB/日 3日 | 1,618円 |
trifa(トリファ) | 586円/日 | 3GB 3日 | 1,760円 |
eSIM square | 893円/日 | 3GB 30日 | 2,680円 |



知名度もある運営会社かつ、料金がお手頃なのは魅力的だワン!
接続でも安心できてサポート体制も充実した日系eSIMを検討中であれば、World eSIMは最適な選択肢と言えますね。
他社のeSIMサービスより接続が簡単だった
私は海外旅行で他社のTrip.comやGLOBAL YOのeSIMを使うこともありますが、体感としてWorld eSIMの方が接続スピードは速くて安定しています。
eSIM利用時に一番緊張するのは現地到着時、eSIMのアクティベート中に「ちゃんと繋がるかな…。」と待っている瞬間。
実際、他社eSIM利用時の失敗談として、アクティベートに5分以上を要したことでスマホの充電が切れてしまったことがあります。
充電しながらアクティベートし直そうとしたのですが、なんと設定に必要なQRコードを読み込むと「このeSIMは使用済です」と表示され、結局使えない事態に。



eSIM自体は安かったから再度買い直したけど、外資系eSIMだと特に迅速なトラブル対応がしづらいワン!
一方、World eSIMは設定完了までの所要時間がいつも早くて安心できます。
World eSIMはスマホ1台で設定できて便利


World eSIMはインストール用のQRコードを長押しするだけで、簡単にeSIMの追加が行えるのが地味に便利です。



実際、他のeSIMだとスマホ2台が必要なケースもあるワン!
例えばkkdayのeSIMは、設定用QRコードの記載されたバウチャーがPDF表示となります。
そのため、事前にPDFを別スマホに送るか印刷したものを撮影しないと設定できないのがネックです。


World eSIMは設定したいスマホ1台とWi-Fi環境さえあえば即設定できるので、大きな強みと言えますね。
モバイルWi-Fi大手サービスが提供しており安心
World eSIMは東証プライム上場かつ、以前から「グローバルWiFi」で知名度のある株式会社ビジョンの運営サービスという信頼性が特に魅力です。
インターネットのセキュリティ問題が多発している現代だからこそ、中国旅行のネット環境はなおさら安心できるサービスを通すのがベスト。



設定方法の説明も分かりやすく、初めてのeSIM使用でも安心だワン!
また、使用していて容量が足りなくなった場合、サイトやアプリ上から簡単に容量チャージができるなどの細かい機能も大手サービスならでは。
海外にてネット回線周りのトラブルを極限まで下げたいなら、World eSIMは強い味方となってくれるでしょう。
World eSIMで中国のeSIMを買う方法
World eSIMにおける中国eSIMの買い方を画像で確認していきましょう。


公式サイトを開いたら、自分がeSIMを使いたい渡航予定国を選びましょう。
ここでは中国を選択します。


次に中国eSIMの中から、自分の旅行にあったプランを選択します。
今回はデイパスプランの3日間を購入しました。


World eSIMの無料会員登録画面が出てくるので、パスワードなど忘れないようにメモしながら入力します。
ここで登録しておけば、次回以降のeSIMを買う時はログインすれば簡単に購入可能です。


World eSIMはクレジットカードの支払いのみですが、デビットカードの利用はできます。
支払いに利用できるカードブランドは以下のとおり。
- Visa
- Mastercard
- JCB
- AmericanExpress
- Discover
- Diners


決済が完了すると、上記のような注文完了画面が表示されます。
現地でのeSIM登録に必要なQRコードはマイページから確認できるので、事前にチェックしておきましょう。
【まとめ】World eSIMを使って中国でもLINEやGoogle検索を楽しもう!


中国でもLINEやGoogle、さらにSNSを日本同様に楽しみたい人はWorld eSIMの活用が便利です。
ネット関連サービス老舗企業の提供サービスという安心感を、日系の中国向けeSIMサービスの中でも最安レベルの料金で使えるのは非常に魅力的。
提供している容量プランも豊富なので、中国旅行や短期出張の際はぜひWorld eSIMに申し込んでから渡航しましょう。
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