2025年3月5日から、全日空とJCBが発行する新ANAカード「ANA JCB CARD Precious」の招待が始まりました。
ANA JCBワイドゴールドカードを年間300万円以上利用※すると、インビテーションが届くという完全招待制プラチナカードです。
※現在は2023年12月16日~2024年12月15日の利用が対象
とはいえ招待条件のハードルが高く、すでに存在する「ANA JCB カードプレミアム」とどっちがお得なのか気になる人は多いはず。
本記事では、ANA JCB CARD Preciousの特徴はもちろん、既存の上級カードと比べた結果をANAカードユーザーの私目線でまとめます。

ANA JCB CARD Preciousの基本情報
ANA JCB CARD Preciousは、対象条件を満たした人だけが申し込める招待制カードです。
招待を受けられる対象はANA JCBワイドゴールドカードにて、ショッピング年間利用額が300万円以上の人のみ。
基本情報は以下のとおり。
発行会社 | 株式会社ジェーシービー |
---|---|
国際ブランド | JCB |
招待方法 | 対象者にダイレクトメール(郵送)で案内 |
年会費(税込) | 【本会員】39,600円 【家族会員】4,400円 |
マイル還元率 | 1.2% ※12月16日~翌年12月15日の利用額が年間300万円(税込)未満の場合、還元率は1.0% |
ボーナスマイル | 【入会】5,000マイル 【継続】5,000マイル 【利用※】利用金額1,000円(税込)に対し2マイル付与 ※年間のカードご利用金額合計が300万円(税込)以上の場合に適用 |
プライオリティパス | 無料申し込み可能 |
旅行傷害保険 | 【海外】最高1億円 【国内】最高1億円 |
年会費は約4万円と高額ですが、ボーナスマイルやプライオリティパス付帯など価値に見合った上質な特典が付いています。

会員限定のANAサービス特典も、2025年4月ごろに追加発表予定だワン!
条件はANA JCBワイドゴールドカードのショッピング年間利用額300万円以上!
2025年3月時点でANA JCB CARD Preciousの招待が送られた人の条件は以下のとおり。
- 2025年1月末時点でANA JCB ワイドゴールドカードを保有する本会員
- ショッピング利用合計金額が300万円(税込)以上
- 集計期間:2023年12月16日(土)~2024年12月15日(日)
対象券種はANA JCB ワイドゴールドカードに絞られ、以下などのANAカードで年間300万円を利用しても招待は受けられません。
- ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカゴールドカード)
- ANA JCB スーパーフライヤーズ ゴールド(SFCカードのゴールド券種)
- ANA VISAワイドゴールドカード
- ANA マスターワイドゴールドカード



ANAワイドゴールドでも、VISA・マスターカードブランドは対象外だワン!
私はSFCのゴールドカードを保有しているため、残念ながらANA JCB CARD Preciousの招待対象外でした。
まずはANA JCB ワイドゴールドカードを作ろう!
ANA JCB CARD Preciousの招待を目指す人は、まず対象となるANA JCB ワイドゴールドカードを作りましょう。
実際にANA JCB ワイドゴールドカード自体も高還元でおすすめの券面でして、特徴は以下のとおり。
- 年複数回のANA便搭乗と年間50万円以上のクレカ利用がある人には、最もマイルを貯めやすいカード
- 入会・継続で毎年2,000マイルがもらえる
- 海外旅行傷害保険や搭乗ボーナスマイル額はPreciousと同じ
- 日本国内のカードラウンジに入室できる
そもそもANA JCB CARD Preciousを目指すのはANAマイルを積極的に貯めたい人だと思いますので、最低条件のANA JCB ワイドゴールドカードの作成にデメリットはないでしょう。
ANA JCB CARD Preciousをなるべく早く保有するためにも、ぜひ発行してみてくださいね。
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3つの上級ANAカードを比較
ANA JCB CARD Preciousはプラチナカード扱いですが、既存の上級ANAカードとは違った特徴があります。
既存のプラチナカード「ANA JCBカード プレミアム」、さらに招待対象カード「ANA JCBワイドゴールドカード」と違いを比べました。
カード名 | ANA JCB CARD Precious | ANA JCBカード プレミアム | ANA JCBワイド ゴールド |
---|---|---|---|
申し込み対象 | 対象条件を満たした人 ※20歳以上(学生不可) | 30歳以上(学生不可) | 満20歳以上(学生除く) |
年会費(税込) | 39,600円 | 77,000円 | 15,400円 |
基本マイル還元率 | 最大1.2%※ | 1.3% | 1.075% |
入会・継続ボーナス | 5,000マイル | 10,000マイル | 2,000マイル |
搭乗ボーナス | 25% | 50% | 25% |
プライオリティパス | あり | あり | なし |
国内空港 カードラウンジ | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 |
国内空港 ANAラウンジ | 利用不可 | 利用可能 | 利用不可 |
海外旅行保険 | 最高1億円 | 最高1億円 | 最高1億円 |
国内旅行保険 | 最高1億円 | 最高1億円 | 最高5,000万円 |
全体的なANA JCB CARD Preciousの特典充実さとしては、ANA JCBカードプレミアムとANA JCBワイドゴールドの中間的なポジションです。
ANA JCBワイドゴールドカードよりも最大還元率や国内旅行保険、プライオリティパス付帯の面で上回っていますね。



ANA JCBカードプレミアムと比べても、利用条件さえ達していれば申し込み対象年齢のハードルは低いワン!
還元率やボーナスマイルを除けば特典面でANA JCBカードプレミアムに劣らず、半額程度の年会費で保有できるのはコスパが高いですね。
ANA JCB CARD Preciousの魅力的なポイント
ANA JCB CARD Preciousで注目すべきポイントは以下の3つ。
詳しく確認してみましょう。
マイル高還元で貯めやすい
ANA JCB CARD Preciousの最大の魅力は、マイル還元率が最大1.2%と高めに設定されているところ。
年間300万円利用時における、ANA JCB ワイドゴールドと比べた獲得マイル数も以下のとおり、効率よくマイルが貯まります。
カード名 | 獲得マイル数 |
---|---|
ANA JCB CARD Precious | 36,000マイル |
ANA JCB ワイドゴールド | 30,000マイル |



6,000マイルは、羽田-伊丹の片道特典航空券に匹敵するほどの差だワン!
さらに入会やカード継続時のボーナスマイルも、ANA JCB ワイドゴールドの2.5倍となる5,000マイルもらえるのは嬉しいですね。
ANAマイルを貯める方法について詳しくは、ぜひ「ANAマイルの効率良い貯め方10選!」の記事をご覧ください。
年会費とプラチナ級特典のバランスが絶妙
ANA JCB CARD Preciousは、ANA JCBカードプレミアムの半分ほどの年会費でありながら、プラチナカード同様の特典も備わっています。
具体的には以下のとおり。
- 国内外の旅行傷害保険
- 国内航空傷害保険
- ショッピングガード保険
- プライオリティパス付帯
- プラチナコンシェルジュデスク
- 申し込み対象年齢
- Precious:20歳以上(学生不可)※、プレミアム:30歳以上(学生不可)
- マイル基本還元率
- Precious:最大1.2%、プレミアム:最大1.3%
- 入会・継続ボーナス
- Precious:5,000マイル、プレミアム:10,000マイル
- 搭乗ボーナス
- Precious:25%、プレミアム:50%
- 国内線ANAラウンジ利用
- プレミアムのみ利用可能
※ANA JCB ワイドゴールドカードにてショッピング利用合計額300万円(税込)以上の条件達成が必須
プラチナコンシェルジュデスクや最高1億円の旅行傷害保険など、航空系クレカ最高峰の付帯特典がこの年会費で受けられるのはコスパ抜群です。



特にプライオリティパス特典の付帯は必見だから、次の項目で説明するワン!
プライオリティパスに申し込み可能
ANA JCB CARD Preciousは、国内空港ラウンジに加えてプライオリティパスも付帯するのが強み。
プライオリティパスに無料申し込みすれば、世界1,500ヵ所以上の空港ラウンジ等も無料で利用できます。
ANA JCB ワイドゴールドは日本とハワイの空港カードラウンジしか使えないので、海外渡航が多い人には特に魅力的です。



プライオリティパスは、LCCも含めたANA便以外の利用時でも使えるワン!


プライオリティパスの利用対象施設について明示はない
ANA JCB CARD Preciousは公式サイト上を含めてプライオリティパス発行可能な旨の記載はありますが、具体的な利用対象施設の情報はありません。
プライオリティパスには「スタンダード/スタンダード・プラス/プレステージ」とありますが、他のJCBカード付帯状況を見ると最高ランクのプレステージ会員資格が付帯すると思われます。



プレステージ会員なら、プライオリティパス利用が無制限だワン!
注意したい点が、2024年10月のJCBのプライオリティパス特典改定によって、既存の対象JCBカードは利用可能施設が減少していることです。
- 2024年10月31日(木)7:59PMまで
- プライオリティ・パス社が提供する国内・日本国外のすべての提携施設が利用対象
- 2024年10月31日(木)8:00PM以降
- プライオリティ・パス社が提供する国内の「ラウンジ」施設および、日本国外のすべての提携施設が利用対象※
※2024年8月時点で国内の「食事」「リフレッシュ」「休憩」等に該当する施設は利用対象外
参照:JCB公式サイト
そのため、ANA JCB CARD Preciousでも飲食利用をはじめ、国内のラウンジ施設以外は使えない可能性が高いので気をつけましょう。
ANA JCB CARD Preciousの300万円修行はするべき?損益分岐点を考えた見解
ANA JCB CARD Precious発行について、300万円修行してまで狙うべきか悩む人もいるでしょう。
そこでANA JCB ワイドゴールドカードから切り替えるべきか、そもそも招待制ではないANA JCBカード プレミアムを直接発行すべきか、損益分岐点をもとに検討しました。
ANA JCB CARD Preciousは還元率1.2%の維持条件自体も年間300万円利用と高ハードル。継続的な年300万円利用が厳しければ、そもそもインビテーション狙いだけの修行はおすすめしません。
ANA JCB ワイドゴールドカードとの損益分岐点
まず、ANA JCB CARD Preciousは招待対象額の300万円以上利用で還元率が1.2%になり、36,000マイルを獲得できます。
年会費39,600円を考えても、年間300万円の利用をキープし続けられれば損はしないと考えられるでしょう。



特典航空券への交換前提なら、1マイルの価値は2円〜15円程度まで引き上げられるワン!
逆に、ANA JCB CARD Preciousへ切り替え後に年間300万円以上を利用しないと還元率1.0%に低下するため、保有コストが急激に上がります。
そのため、毎年300万円のショッピング利用ができなければ、無理せずANA JCB ワイドゴールドカードに落とすのが安心です。
ANA JCBカード プレミアムとの損益分岐点
ANA JCBカード プレミアムは年会費77,000円と高額ですが、マイル還元率が最大1.3%とさらに高いです。
入会・継続ボーナスの10,000マイルや、プライオリティパスの利用価値※を考えると年間515万円以上の利用が損益分岐点となりました。
※プライオリティパスのプレステージ会員=年間約69,000円相当
損益分岐点の計算イメージ
- 損益分岐点は年会費を獲得マイル数で割った値で、1マイル=1円換算として計算
- 計算方法は「損益分岐点=年会費−(ボーナスマイル×マイル価値)/還元率×マイル価値」
損益分岐点=77,000−(10,000×1)/1.3%×1=67,000/0.013≈5,153,846円
よって、毎年300万円以上のクレカ決済を行える見込みがあれば、ANA JCB CARD Preciousを狙う価値があります。
さらに、年間515万円以上のクレカ決済を続けられる人であれば、直接ANA JCBカード プレミアムを作るのがおすすめです。



ANA JCB CARD Preciousは毎年300万円以上の利用がないと還元率1.2%を維持できないから、無理して300万円修行はおすすめしないワン!
【まとめ】ANA JCB CARD Precious発行におすすめな人が判明!
ANA JCB CARD Preciousの招待を狙うのにおすすめな人は、以下のとおりです。
- ANAマイルを効率的に貯めたいANA JCB ワイドゴールドカード保有マイラー
- ふだんから年間300万円以上のカード利用がある人
- ANA便利用に限らず、年に複数回は海外に行く人
- 低コストでプレミアムカードを保有したい人
ANA JCB CARD Preciousはマイルを効率的に貯められ、付帯特典とのバランスも優れたANAカードといえます。
とはいえ、招待条件や高還元率維持のハードルが高いことから、招待狙いに向けて背伸びした利用はおすすめしません。
年間300万円のクレカ決済を無理せずできそうな人は、ぜひANA JCB ワイドゴールドカードを発行して条件達成を目指しましょう。
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